機構設計職

機構設計者という職種は、「要求事項を整理し、具現化する」のが仕事である。要求事項を「整理し」という用語が加わることで、この職種の仕事は、全ての工程に強く影響することになる。

本日は、設計手法について、軽く述べたいと思う。というのは、機構設計の仕事をしていても、その仕事を理解していない人が多いからである。モノ作りエンジニアの花形でありながら、最も重労働で、対外的には影の存在の機構設計職について、少しでも理解を深めていただきたい。

1.機構設計職の設計の進め方

具体的には、下記のステップに従って、仕事を進める。

① 要求事項の整理

② 具現化する方法を考える

③ 場所、材料、道具をそろえる

④ 作って、確認する

2.①と②について

ここで、最も創造的で楽しく、難しく、責任重大なのが、①と②である。完成度が決まってしまうからである。いわゆる、「紙上試作」という段階であるが、「具現化するまでの道筋」を頭の中や紙に書いて(描いて)、ここで完全にしなければならない。8割ほどのエンジニアが、ここを疎かにして、見せかけの成果を上げるためにCADやCAEに走るが、出たとこ勝負の設計になるので、変な物が出来上がる。

悪い会社は、こうした変なやり方をして半端な物を作ってきたエンジニアが、口がうまかったり、取り繕うのに長けているために、出世して、権力をふるっており、本来の素晴らしい開発の在り方をかき乱してしまっている。設計内容を理解し、その動きをイメージする能力が不測しているのに、美化された自分の経験とスピードを軸に、完全な物を求めようとする。「開発速度」と「品質」を見誤るのである。

①の要求事項の整理では、企画部が出した要求仕様を、具現化する立場の者として解釈し、企画に確認する。また、企画に確認して、強度などの品質や法律に関わる疑問がある場合は、品質保証部に確認を求めなければならない。さらに、組み立て方に関して、特殊工具、治具の有無、工数などに疑問がある場合は、工場や加工メーカー様に問い合わせをする。また、電波や回路はハード設計者へ、制御仕様やUIに関しては、ソフト設計者へ、外観意匠はデザイナーに、展示会の計画は営業に確認を行う。こうしたことを何千と繰り返し、「要求仕様の解釈書」が出来上がる。言い換えれば、「設計部の回答予告状」である

この解釈書には、「要求事項の優先順位」「日程」「予算」が論理的に予測されたものが記されていなければならない。特に、要求事項の優先順位は、重大である。これを疎かにすると、②のステージに入ったときに、いきなりトレードオフの壁にぶち当たることにある。例えば、「要求事項;業界最軽量、史上最強強度」というものを前にし、どうするであろうか???こうしたとき、企画が想定しているお客様のイメージを会話し、最軽量と最強度のどちらがより重要なのか?やはり両方必要なのか?を決める。

②の具現化する方法を考えるでは、①に答えられるように全思考を集中させる。具現化できれば良いので、やり方は三者三様であるが、ここでは、一つのやり方を提言したいと思う。これは、私がやっている方法である。

【STEP1】形(と、動き)を成立させる

(1) イメージし、絵に描く

(2) ①を再点検し、加筆・修正をする

⇒ 形、動き、必要要素、長短所 を明確にする。短所の改善策を講じる。

【STEP2】「法律、規格、他部署」懸念項目を成立させる

(1) 法律や規格上、使えない材料、色、などの特記事項を再確認

(2) 他部署懸念点( FG / 組付け工数 / 輸送 )を再確認

⇒ 形状や要素の加筆・修正を行う

【STEP3】強度、材料選定を完了させる

(1) 材料を仮選定する

(2) 形状を簡易形状(角材や丸棒)にし、ざっくり強度計算をする

(3) 補強箇所を明確にする。

⇒ 形状で補強するか、高強度材料の採用で補強するかは、日程と予算(①)次第。

⇒ 簡易形状には、RやC面はいれない。

⇒ ざっくり計算では、「応力 σ=F/A, 断面二次モーメントI=K・w・t^3, 変形量δ=K’・(L^3/EI)・F,  KとK’は、正定数」などを知っておき、素早く判断に必要な傾向を把握する。

【STEP4】CAD&CAE

(1) CAD化する。

(2) CAEで強度を再確認する。

⇒ CAD化は、大きな会社なら、CADオペレータという人がいる。只の作業。ただし、この工程で、量産性を考えて、金型で抜きやすい形状に整ることが求められる。いわゆる、「勾配付け」「減肉」である。下記の原則を列挙しておく

・意匠面は「CAV」、その逆は「COR」

・CAVは金型から早く離れて欲しいので、勾配を急にしておく。

 目安:CAV3° COR1°

・スライド数は、部品着座面数N個について、N-1個必要( 原則 )

・成形品は、成形不良回避のため、断面急変箇所には、CやRを設置すること

・減肉は、最薄部でも厚み1.0とする。

⇒ CAEは、試作しなくても強度計算や流体解析を行うことができるので、今後の発展がますます期待される。ただ、(ある条件下の)解析結果と実際の紐づけの知見を蓄えることとが大事である。システムを導入してすぐ使えるわけではない。また、予期せぬ項目の発見ができないので、CAEを導入したから、試作を廃止することは、あってはならないと思う。試作回数は減らせる。

ここまで読んで、CAEで解析するんだから、ざっくり計算なんて不要という人がいると思う。しかし、ぞれぞれ趣旨が異なるので、ここで整理し、別物であることを述べておきたいと思います。

ざっくり計算は、形状を紙上で作っていくための判断基準とするために必要である。また、自然法則を設計者が完全に理解している範囲内で適用し、「ここはこの厚みや形で大丈夫そうだ!」と判断しながら進めるので、設計能力を飛躍的に向上させることができる。さらに、そうした作りこみによって、何となく設計がなく、機能美が生まれ、それが知的財産の権利化提案につながる。

★さっくり計算の目的

 ・紙上試作の判断基準

 ・設計者の本質的技術向上の場

 ・形状と機能の明確化 (なんちゃって設計の排除)

 ・機能美と知的財産性の発見

一方、CAEの目的

 ・本試作の品質予測 ( 紙上試作の予測確認 )

 ・部品単位ではなく、他部品含めた全体の中での補強点の発見

 その他、視覚効果があるので、対外的に説明しやすいなどあるが、それは二義的である。また、上記のように列挙すると、紙上試作 が、CAEの直接導入の縛りになっているようにみえるが、紙上試作を廃止してはならない。ここをなくすと、「CADで形を作りながら、コンピュータに強度解析をさせ、答えを探す設計」になって、非効率である。なぜなら、「考えなし」に「造形↔解析」を繰り返すことになるからである。これが「考えあり」になると、紙上試作をすることと同意になる。また、自然法則を理解し、適用するという知的行為をコンピュータに依存するので、設計スキルが向上しない。よって、CAEだけの導入は、NGなのである。

仮に、Discovery Live のように、造形しながら強度がリアルタイムに出力されたり、逆にソフト側から形状の提案があるのは、素晴らしいことだが、設計者はどんどん無能になって行く。このソフトがなければ何もできない人間になってしまう。。。これは、商業ベースに乗せられているだけではないのか?組織のために長期的に考えたら、本当に良いことなのだろうか???ここは、重要な命題である。

③と④は、言うことはあまりない。しかし、現実的な話を少しすると、試作メーカー様、デザイナー、ソフト、ハード、資材調達、量産メーカー様、資金部、経理部、役員稟議、品質保証部、工場、現地立ち会い、知財部、サービスマン、営業との設計主導の協働が、この③と④とその後にはある。機構設計者がいないと、モノ作りは成立せず、ハード設計者、ソフト設計者は、そのパーツの一部担当に過ぎない。機構設計者には、繁忙期という概念はあまりない。いつも繁忙期なのである。自殺者も多いことを忘れてはならない。そのため、外資系では、機構設計者の給料を、その他のエンジニアの給料に対して優遇するなどしているが、事態は解決されないだろう。根本的解決には、業務付加の軽減と、思想的な変革が必要である。これは別途述べることにする。

3.余談:はびこる無能な企画部と品質保証部

何処の会社にも、企画という組織がある。日本の企業では、品保とならんで、無能な集団であることが多い。。

この企画は、「要求仕様」という書類をまとめ、設計にそれをわたす。設計は、それを具現化させる責務を負っているので、企画、営業、そして品質レベルを確認するために、品質保証に確認しながら、形にしていく。

要求仕様というのは、「我が社が利益を出すために、こんな製品が必要である」というものをまとめたものである。

しかし、日本の多くの企業の企画は、この要求仕様の重要性を理解していない。「こんな製品が欲しい!」という願望の列挙と、コスト試算による願望の絞り込みに終始しており、利益を出すための戦略(市場分析、願望の科学的分析、それらによる複数の戦略立案とその優先付け)ができていないのである。

もう一度言う。日本の多くの企業の企画は無能である。その理由は、「戦略立案がなく、願望の列挙に終始している」からである。そのため、「売ったら、売れなかった。赤字だー。株主の皆様ごめんなさい」となるわけである。ここ20年、日本の多くの会社が、新たな市場価値をもった革新的な製品を作れていない。これは、企画が仕事をしていない証拠である。

・市場分析の結果、ここに潜在的価値がある。根拠はこれです。

・その市場を取ることによる予想利益はこうです。根拠はこれです。

・その市場参入の障害は、これです。競合企業、人種、宗教、環境など。

・その障害の特徴、強み、弱みはこれです。根拠はこれです。

・対象年齢、性別、職業が、これです。根拠はこれです。

・これらの分析に基づいて、こうした戦略を立てました。

 プラン1:Aをやり、Bになったとして、Cを進め、目標達成( 予想確率30% )

 プラン2:Aをやり、B’になったとして、C’を進め、目標達成( 予想確率14% )

 ※ 予想確率は、企画室のメンバーで話し合って決める。やり方は、Aが起こる確率を決め、次にBとB’、そしてCが起こる確率を定める。後は、かけるだけである。この確率は、企画部のメンバーがなんとなく思っている割合を集計し、平均したものでよい。この置き方こそが、ベイズ統計の一歩である。

同様に、商品イメージも考える。

・この層の人が、こんな感じで使ってほしいと考えている。

・これが市場に受け入れられるかどうか統計調査、及び検定を行った結果、有意な値がでた。実際は微調整は必要だが、中長期的に受け入れられそうである。根拠はこれである。

・以上から、利益が見込める市場はこれで、そのためにこうした戦略をとる。基本戦略はプラン1で、状況がかわったらプラン2、プラン3に切り替える。このプランを遂行するために、こんな製品が必要と考えている。これが想定ターゲットに受け入れられることを示す統計データである。設計、開発の皆さま、是非、このコンセプトに即した製品の立ち上げにお力添え下さい。

という具合に、答えて欲しいのである。つまり、企画部の担当もその上司も、戦略とお客様が豊かに暮らす使い方を明確にイメージし、根拠となるデータを予測計算結果を示せなければならないのである。ここができていない人が、見たところ、90%以上である。シャープ、カシオ、日立、NEC、富士通、東芝、、、皆、内情は知らないが、世に出てくる製品を見る限り、同じようなジレンマを今も抱えていると思われる。実際に作るのは、あなた達企画じゃなく、設計である。つまり、実際にモノ作りという壮大な戦いをするのは、設計者なのである。その設計者に対して、戦場の詳細や戦略、勝算を示さないで、「日程内で作れ!」というのは、「勝算はわからないけ、突撃しろ!運が良ければ勝てるぞ!」というのに等しい。。。あなたは、そんな無能な指揮官についていけますか???

企画は、本来は、戦略本部なので、最も優秀な人材がいるべきである。しかし、多くの企業では、二番目に無能な者が詰め込まれる場所に感じる。

さて二番目と申し上げたが、一番は何処なのか?そう、それは品質保証である。彼らは、簡単に言えば、「内容を知らないくせに判断する立場にある者たち」である。本来は、エンジニアをやった者が、品証をやるべきなのだが、団塊世代や、ベビーブームの影響で溢れた人材、および、単純作業しかできないために社内で行き場の失った者ののはけ口となっている。新人教育期間に能力不測と判断され、入社以来品証一筋という人もかなりいる。

本来は、製品の特徴を理解し、基準を計算で求め、企画の要求仕様に反映させて、設計検討させ、出来上がったものを判定するのが正しい在り方である。優秀な人材が必要な職種である。しかし、吐け出された者や、品証一筋の人には、こんなことは蚊帳の外である。知恵も理解も回らない。そのため、全体として無能の様相が強いのである。

彼らは、「全てはお客様のため!」という大義名分のもと、過剰な品質要求を求めてくる。

逆に言えば、過剰な品質要求を満たしてくれれば、自分たちが安全で楽だからである。

上記の大義名分と、彼らの本音はよく理解できる。問題なのは、下記の二点である。

① 要求品質が過剰かどうかの予測が立てられないこと

② 予測する知識や知恵がないのに、職種的に判断する立場にあること

上記を端的に口悪く言えば、「馬鹿なくせに権力をもっている」ということになる。そんな人とたちが、何となく基準を作って、それをお客様の安全値であるとして、設計に要求してくるのである。

例えば、皆さん、自分の家でパソコンを使っていて、机から落とした。そのとき、どう思うだろうか??「あー壊れた😖」と思うのが、普通ではないだろうか??開発の現場では、「いや、壊れちゃだめだろ。壊れなくなるまで設計変更しろ。え?コストUPする?そんなの知らねーよ。お前たちの仕事だろ?」という会話しか返ってこないのである。同じ会社の仲間である。職務に忠実であると同時に、皆でよくする考えがなければ、建設的な議論などできないのであるのだが、そんなことも分からない馬鹿が多い。

ここで、じゃあ、壊れないために、具体的にどのくらいの強度に耐えられたらいいのですか?というと、品証は途端に答えられなくなり、それを論破されそうなくやしさからか(←権力をもっているため、勝手に、勝ち負けでとらえる風潮もよくない)このくらいの高さから落として壊れないこと!とか、過去実績からこれ!とか、俺がいいと言うまで!とか言うのである。彼らの問題を追加する。

③ 同じ社の仲間だが、職務に忠実なだけで、皆でよくする頭がない

設計は、常に全体を考えているので、品証がアホだと、自ら基準を策定して、下記のように提案することになる。

「企画書や要求仕様から現実的な使用状況を考慮して計算した結果、この強度で十分と考えます。その評価方法は、こうです。これで一緒に確認してもらえませんか?」

こうすると、全体として良くしたいという気持ちのある保証の人は、一緒にやりましょう!というが、能力の低い人は、話が分からないことや、慣習が変わることへの抵抗からか、「だめだ!一遍たりとも変更はゆるさん!」と喚くことになる。

ホリエモンが、在庫リスクを抱える事業をやる奴は馬鹿だと言ったが、在庫リスクだけでなく、不要な人員も抱え込むことになるという意味でも、ある程度賛成である。しかし、現実的には在庫リスクを抱える仕事をしないと、我々の生活は成り立たないのである。その為にも、この品証、前述の企画、話題には出なかったが営業をどうすなければならいかも、後日別途述べたいと思う。

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【本日の癒し】(渡り鳥)ジョウビタキ

まだまだ寒いですが、木の芽も出てきて、少しづつ春が近づいてきました。

物語の共感性について

小説や漫画を読んでいて、妙に共感する話と、読んでいる途中に止めようと思う話がある。今日は、その違いが何にあるのかを少しつぶやきたいと思う。

1.共感を呼ぶ話

 共感を呼ぶ要素とは何であろうか?そもそも、共感とは、共に感じることである。よって、ここでは、物語の登場人物と、読者 の考えが一致した状態を、物語に共感したと言えるを分かる。

読者である我々は、色んな常識を持っているが、物語で共感させるには、その常識の枠組みから大きく逸脱しないことが大事である。

例えば、青春物ならな、よくある色んな特徴の人が集まった教室を演出しなければならない。美男美女しかいないのは、その時点で共感は呼べない。

しかし、これで共感を呼べる状態がある。それは、我々のファンタジーという枠組みでの常識を前提とした物語の場合は、別である。その場合の学園物は、美男美女、スタイル、運動神経、頭脳抜群の集団が生まれる。

つまり、共感を生む話の必要条件としては、

① 物語の設定条件が、我々の常識から逸脱しないこと

である。

 次に、その常識の中で、我々が求めているストーリーとは何だろう?人が堕落し、ボロボロになり、他人を巻き込んで死ぬストーリーを待ち望む人は、いないと思う。とすれば、我々が好きな話は、サクセスストーリーである。

しかし、例えば、「ボクシング選手の話で、始めから(超能力か何かで裏打ちされた)無敗のチャンピョンで、淡々と防衛をかさねてギネスを取り、国民栄誉賞をとった!」という話があったとする。極めてつまらないと思う。というのも、超能力をもっており、人身ではどうあがいても勝てない絶対的優位さを備え、勝てると分かっている試合を消化しているにすぎず、そこには、苦労も、努力もないからである。

そう、サクセスストーリーには、苦労、苦境、逆境という置かれた環境の厳しさが前提にある。また、主人公の能力も我々と同等以下のレベルであることが望ましい。そんな人間が、努力を重ねることで成功を勝ち取るからこそ、我々はその登場人物に心を重ね、共感できるのだと思う。

その他、サクセスストーリー以外にも何かないか?意外性などどうだろうか?先ほど、常識が日常からかけ離れた話はNGといったことに逆行するようだが、非日常で読者を酔わせるのも物語の妙味である。例えば、「いつもの電車に普通のOLの私が乗っている。その日、偶然前で読書をしながら居眠りをしていた若い男が、列車が揺れた拍子に本を落とした。私は拾おうとして、彼もとっさに拾おうとした。その時、二人の手が触れあった…」というお話し。何かの始まりを予感させてくれないだろうか???

② 苦境、凡人、努力、成功、意外性 という要素が欠かせない

 さらに、我々人間は、物事の安定性を好む。天下をとったが、七日後に首を討たれて死んだ者の話は、それだけで共感以前の、読む気すら起きないという人がいる。※ 因みに、明智光秀のことです。

このことから、サクセスストーリーには、その成功の安定性を感じさせてくれる仕組みを示すことが肝要である。例えば、徳川家康の伝記を読んでみると、幕府を開いた時点で最早しばらく敵対できず、泰平の世の訪れを予感させてくれる。恋愛物ならば、二人の男女が付き合い、幸せな経験を重ね、結婚することを予感させてくれれば、幸せな括りとなる。

③ 主人公の身の上の安定性、永続性を感じさせることが大事

 最後に、登場人物が努力の過程で、「学び、心も体も共に成長し、個を確立する」という 要素も大事だと思う。というのも、格闘映画みたいに、ひたすらトレーニングするのも良いが、その過程で得意技を習得したり、考え方に前向きな変化が生まれたり、尖っていた心が丸く穏やかになったりという要素を入れると、そのキャラクターが好きになるからだ。例えば、ドラゴンボールのピッコロやベジータは、登場時は敵であったが、後に、心強い味方となった。ベジータは、地球人と世帯をもち、子をなし、その過程で地球人としての意識と愛情が芽生え、人が丸くなった。今でも、ベジータファンは多い。ナルトのサスケもそうだろう。余談だが、大河ドラマの本来の良さは、豪華な俳優を使うことではなく、人生訓を各登場人物の生き様から学ばせてくれることである。昨今の脚本では、それが感じられず、悲しい限りである。

④ 登場人物の、学び、心体の成長、個の確立 も大事。

2.例示

・恋愛物

① 設定条件:我々一般人の日常 [ 学校、職場、お店、主夫、主夫etc ]

② 大筋:平凡(以下)な私が、誰もが羨む美男子とひょんなことから出会い、色々あって幸せになる

③ 永続性:結婚

④ 成長と個の確立:自分磨き、思いやり、優しさ

・歴史物

① 設定条件:普通の農民、商人、町人、武士

②大筋:貧しい生まれの主人公が、博徒から田畑を守るために偶然近くに隠棲していた老剣豪に剣術を学び、剣名を馳せ、日本一の剣豪になる

③ 永続性:仕官し、所帯をもって子をなし、流派を開く

④ 成長と個の確立 :立身出世、生死の意義、兵法の極意

など

皆さんも考えてみたらどうですか?

【本日の癒し】相模川水系中津川

この川は、水深が深くなると、水の色が青くなります。相模川は、緑色になるのですが、、、癒されます。

身近な自然 (相模川)

今週も、癒やしを求めて、相模川に行ってきました。中国の春節の影響なのか、中国人や東南アジア人が、河原に沢山いました。折角日本に来たのに、相模川で石拾い??などと思いながら、彼らも、まして、地元の人も足を伸ばさないような場所に行ってきました。

1.河岸段丘の中腹

昨年の秋に、私が発見したスポットです。相模川の透き通った水の流れ、そのせせらぎ、鳥のさえずり、風と木々のざわめき、温かい陽の光、虫の声…私にとっては、歌や楽器、賛美歌よりも心に響く、自然のオーケストラです。この場所が、長く維持されることを願ってやみません。

2.岩場

河岸段丘から、川岸まで降りられる梯子があって、それを使って降りると、素晴らしい景色が広がります。川のせせらぎと、滝と風の音、鳥や動物の声しかしません。心にへばりついた粘着油のような汚れやストレスが、その自然の音に一つ一つ耳を傾けることで、洗い流されるような感覚を得ます。

天然の水瓶という感じですね。湖面を漂う泡は、この水瓶の中に、植物プランクトンがいることを感じさせてくれます。

3.河岸段丘を対岸からみた風景

水の流れが石にぶつかり、バラケ、互いにぶつかり、また交わり、そしてまた…

孫氏は、兵の動きは水に象ると言いましたが、水のこの動きは私達の人生のような感じがします。

もちろん、障害もなく、何不自由なく生き、暮らし、裕福に人生を終える人もいるでしょうが、そんな人はごく僅かです。障害が多いのに、まっすぐな性分の私は、きっと、この水の流れでいえば、石ころだらけのところを流れる水なんだなと感じます。

でも、そんな水も、いずれは本流に合流する。。。

また、頑張ろうと思います。

速読の認知って?

速読って、どうやって内容を理解しているのだろう。

私は、理解とは、まず対象を言葉で表現し、記憶の中のその言葉と紐付いた文字、映像、感覚と照合し、一致、または類推することだと思っている。

文書を理解するとは、文字を文字で受け取り、先とおなじ照合を行う。そのため、文字を文字で受け取るステップを確実なものにする音読は、理解のために有効である気がする。

しかし、フラッシュ暗算、バラララとあたかもカードを切るようにページをめくって読書する人をみて、私は、この人達は、そうした理解の手順ではないと思わざるをえない。

本当に理解できているのか?はおいといて、仮に、理解できているとしてどうやっているのかを考えてみようと思う。

まず、視覚的に情報を入れ込むのは、一般的な読書も速読も同じである。

次に、理解の仕方だが、ここが大きく異なると思う。

一般的な読書は、前述のような感じである。つまり、

文字→言葉で強くインプット→記憶内の文字・映像・感覚と照合→発見・類推

である。

一方、速読は、我々が電車の車窓を楽しむように読書をするので、文字を、一度、言葉で理解する行程を挟んでいない。読む速度が速くなる極意がここにある。つまり、

文字→記憶内の映像・感覚と照合→発見・類推

である。

このことから、どうすれば速読できるようになるのか、いくつか仮説できる。例えば、下記のようなことである。

① 単語(文字)を意識してしっかり見る。( 強く脳内にインプットするため )

② 普段から、「単語(文字)を映像化(イメージ)する」訓練をする。

これは、文字と映像のリンクを強くし、文字をみたら無意識に映像が浮かんでいる状態を作るためである。なお、同じ単語に対する映像は、毎回同じような感じが良い。毎度毎度考えていたら、結局その考える行程で時間をロスし、従来と変わらないからである。「海」という文字をみたら「浜辺、青く、広大で、水平線まで広がる水と空」などの要素を備えた情景が毎度浮かべば良い。この要素が、多く、鮮明であればあるほどよいはずだ。それだけ、脳に強くインプットされている証拠だからだ。

③ 普段から、「単語(文字)を感覚(匂い、動作、在り方)で捉える」訓練をする。

これは、文字を映像化できないものの理解を早めるために行う。例えば、概念、定義、時間変化、音、匂い、味覚、食感などは、映像化が基本できない。文章は、こうした用語を多用することで、深みがます。速読本はよく、映像化に焦点を当てているが、正直、それだけでは内容を理解できていないと思われる。

⇒ ②と③をまとめると、文字を五感でイメージする訓練を普段からする。

例えば、「頬に手が触れる」という文章であれば、「頬」「手」「触れる」の映像だけでなく、「自分の頬に手が触れた」「自分の手が誰かの頬を押した」感覚をイメージしようとするのである。この感覚が、読書速度を速めるトリガーであると私は考えている。つまり、各単語を視覚映像以外の感覚でも無意識に捉えようとすることで、単語間の連結を日常の生活感覚で捉えられるようになるからである。こうなれば、単語間に視線を走らせるだけで、無意識に内容を捉えることが可能となる気がする。

④ 単語(文字)を目で注視する速度、単語間を目で移動する速度を鍛える

①~③に習熟すれば、後は、視線を早く動かせば動かすほど、無意識に内容を五感で理解しているので、速度が上がる気がする。

⑤ バラバラのものを意味のあるものに組み立てる訓練をする。

恐らく、そのうちに、一列、または一行づつでは遅く感じるときがくる。その時は、面で捉える必要がある。しかし、文章には、主語、述語、修飾語などのように、成り立ちに規則がある。そこで、面で捉えた情報を意味のある組に構成する訓練を行い、それを無意識に行えるようにしなければならない。つまり、バラバラに散った物を再構成する能力の訓練が必要である。パズル、文法の正しい組み合わせを作る問題 などが最適な気がする。

という具合に、①~⑤が訓練して身につけている人がいれば、確かに、速読は可能な気がする。しかし、その方は、豊かな知識、経験、知恵、鋭敏な感覚、感受性を持った方なのだと思う。

今日、この場で自分で考え、こうすれば出来るのでは?と思ったことを、ちょって試してみたいと思う。

もし、この記事を読んでくれている人がいて、実践して良くなった!などあれば、お気軽に連絡ください😄

では!

本日の癒やし:相模川水系中津川

役員との対話

私の会社は、毎年、組織の構造改革を行っている、やばいところである。

従来は縦割りの組織であったが、3年前に横割りに切り替わった。色んな業務上の以降手段を経て、昨年から本格的に横割りになっている。

こにような記事を書くわけだから、現状どうなっているか?といえば、、、全く上手く行っていない。横割り型の組織とは、私の会社では、機能別組織を意味するわけだが、組織間の連携ができず、意思決定が遅れ、結局、従来の体制で物事を判断して製品を作っている始末である。

先日、この状況に焦りを感じた一人の役員が、平社員向けに意見回収の個別面談を実施してくれた。私は、現状を変えたいと常日頃思っていたので直ぐに応募し、面談をし、その役員に現状の課題を伝え、こうすれば改善することを意見具申した。

本日は、その内容を列挙したいとおもう。

みなさんも考えてみてほしい。

【現状課題】

・組織間の意思決定が遅い

・その解決法を「コミュニケーション不足」で片付けようとしている。

・責任者がいない

・プレーヤーに請負業務の禁止の徹底が求められ、責任が集中する

【私の見解】

・まず、組織の職務、職域を定義付けしましょう。こうしないと、各組織とその下の人員が、勝手に職務と職域を定義し、仕事をしなくなるからです。結果、全体に関わる設計職などに全てをやらせることになってしまうます。

組織感でかぶっている業務も必ずあるので、完全に定義するのは不可。抽象的に作り、議論して互いにかぶらない領域まで具体化し、定義化しましょう。

・次に、業務を束ねる責任者を立てましょう。言い換えれば、きちんと仕事をする管理職を立てましょう。こうしないと、全ての業務が担当に集中し、担当の判断が全てというおかしな状態になるからです。担当が行った内容を責任を持って判断し、より大きなゴールに導いてほしいものです。

・組織内、組織間の意思決定手法を定めましょう。例えば、複数の部署が関係する業務とその判断に関しては、「こうした方法で進められた業務と結果を、その責任者に対して説明し、このように承認されることで決定される」という具合に大枠を定め、事案ごとに個別に詳細を作っていくという具合です。こうすることで、「コミュニケーション不足」という言葉で片付けようとしている現状を、一歩推し進めた、仕組みが作れます。

・担当の請負業務の禁止に例外を定めましょう。担当が主体的に物事を考え、提案し、成し遂げていくのは良い姿です。しかし、業務日程が差し迫って担当の手に負えないと上長が判断したときや、会社の上意が新たに下った場合は、担当はそれを受けざるを得ません。この場合は、担当は、請負業務にならざるを得ないので、上意には従うが、方針に反することになってしまいます。日本の憲法と法律の関係のように、上意と業務方針にも力関係を明確にし、施行するべきと考えます。

皆さんは、どうおもうであろうか?