気持ちの良い日

最近、急に寒くなってきました。

それに伴って、空も高く感じられるようになりました。言いかえれば、雲が凄く高く見られるようになりました。

日中はとても心地よい気候です。

木々の紅葉、心地よい風、温かさを感じる衣服、澄み切った空、、

味わい深いものです。。

最近、そんな情景の楽しみ方として、私が、一つ追加した、おススメのものがあります。

それは、「空と、そこに浮かぶ雲を観察し、色んな形を想像する」ということです。

もし、雲を観察し、そこに四神( 青龍、朱雀、白虎、玄武)や天狗様などの伝説の生き物や、実際の生き物の姿を瞬時に思い浮かべることができたのならば、、それは、自分の心にゆとりがあるという、よい判断基準になると思ったからです。

というのも、雲を見て、それらから神や生き物の姿を連想するのは、難しいことです。雲の形は毎度違いますし、何より、リラックスして頭が柔軟なときないと出来ない高度な作業だからです。ですから、もし自分が雲をみて直ぐに何かあれ○○に似ている!とか連想で来たのならば、とても良い状態にあると言えるのです。

頭の体操がてら、是非、試してみてください。きっと、面白い発見がありますよ!

【本日の動画】浅川のせせらぎ

心地よいせせらぎ音です。普段美しい、癒されると思っているものを目の前にして、やはり同じように感じられるかどうかも、、あなたの心が平安であるかを判断するバロメータになります。是非、日常を見直してみてください。

河原の石( 相模川, 斑文様集 )

私の趣味は、「癒し」と「観察することでモノ作りの着想を得ること」が目的で、森や川を散歩することである。

また、河原を歩くと、非常に多様な種類の石に心躍らされ、ついつい、夢中に自分の情感に響く石を探してしまう。これもまた、大変心地よいことであり、私の趣味として良いと思っている。

思えば、2019年9月28日に、フト、川に行きたいと無性に思い、居てもたってもおられず、八王子の北浅川に行ったのが、一連の自然愛好の始まりであった。この衝動と行動、そしてその後、自然に触れることで私にもたらされた恩恵には、感謝の気持ちでいっぱいである。今後も続けていきたいと持っている。

今日は、そんな自然に触れる活動の一環で、河原を散策して集めた石を紹介したいと思う。私は、主に、関東の川を中心に散策しており、特に、相模川水系と多摩川水系には、二週間に一回は足を運んでいる。本日は、その第一弾として、相模川水系の石、とりわけ、斑文様の石を紹介したいと思う。

【目次】

1.相模川水系で採れる石と基礎知識
2.採取した石 ( 斑文様 )

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1.相模川水系で採れる石と基礎知識

 まず、相模川で採れる石について考えたいと思う。相模川は、山梨県の石割神社の御釜石を水源とし、山中湖を経て山梨から神奈川県の中央部を横断し、相模湾に流れ込む大きな川である。山梨県内では、桂川と呼ばれている。今、山中湖を経由してと言ったが、山中湖は、富士山の噴火による溶岩が、在来の桂川を堰き止めてできた湖である。よって、相模川には、マグマ由来の岩石が豊富に含まれていることが容易に予想できる。マグマ由来の岩石のことを「火成岩」という。

 次に、神奈川県についてだが、何千万年も前には海だったので、プランクトンの死骸が堆積してできた石や、泥や砂が堆積してできた石が多い。こういった堆積してできた岩石のことを、「堆積岩」という。

 さらに、堆積岩がマグマなどの高温や、プレートに引き込まれて高温高圧環境にさらされて変形したものを、「変成岩」という。前者を「接触変成岩」、後者を「広域変成岩」と呼ぶ。相模川は、長い年月をかけて大地を削った河岸段丘が多く観察されたり、活断層があるため、広域変成岩も多くあると予想できる。

 石は、火成岩、堆積岩、変成岩に大別できるが、相模川はその全てが観測できるはずである。ただし、基本的には、火山由来であり、泥や砂、太古のプランクトンの死骸の堆積物由来なので、、「火成岩」「堆積岩」が多く、続いて「接触変成岩」「広域変成岩」と言った順で分布しているのではと思っている。

 ところで、火成岩とはどんな石なのであろうか?これは、マグマ由来であるが、全部で6種の石で形成される。すなわち、石英(無色,白)、長石(無色,白・紅)、黒雲母(黒)、角閃石(黒褐,濃緑)、輝石(暗緑)、かんらん石(淡緑)である。中学で学ぶ知識だが、火成岩は、酸化ケイ素の含有量で4種類に分類される。つまり、超苦鉄質岩、苦鉄質岩、中性岩、ケイ長質岩である。これらはさらに、(低圧,急冷)で作られたか、(高圧,緩冷)で作られたかで分類される。

図1. 火成岩の分類

色んな本で、「この石は、○○岩!」というたった一つの固有名称で呼ぶことがあるが、それはかなり特徴が明確な場合であると分かる。多くの石は、曖昧さのある形成過程含んで作られるので、分類できない物が多いと私が思う。例えば、図1で高圧や低圧と言っているが、その境界線はどこなのか?急冷、緩冷と言っているが、具体的な冷却速度はどのくらいなのか?は、正直、プロじゃないと分からない。( 誰か、教えて欲しい! ) この趣味のサイトでも、なるべく固有名称で呼ぶが、正確な知識をお持ちの方にご教授いただけることを期待して、その判定根拠を記しておきたいと思う。

ところで、堆積岩も主に6種類ある。すなわち、砂岩(白~灰色)、泥岩(ざらざらした黒)、礫岩(2mm以上の粒が混じった石)、チャート(二酸化ケイ素を外殻に持ったプランクトンの死骸,硬くて艶々)、石灰岩(炭酸カルシウムを外殻に持ったプランクトンの死骸,白っぽい)、凝灰岩(火山灰由来,灰色っぽい) と言う感じ。

これら火成岩や堆積岩から変成岩が生まれる。変成岩は、接触変成岩と広域変成岩がある。横断した特徴は、キラキラした粒や光沢感である。これらは、熱の圧力により再結晶化が行われたからである。また、接触と広域の大きな違いは、広域は、層が積み重なったような、、ミルフィーユのような断面構造をとる。これは、高圧により再結晶が方向性を持たされたからである。

以上である。まとめると、、

  相模川で採れる石:火成岩全般、堆積岩全般、接触変成岩多数、広域変成岩も多分あるが接触ほどではない。

と、素人の私は考えている。。

2.採取した石 ( 斑文様 )

図2-1. 角閃石や長石が少数だが混じっており、酸化ケイ素の含有も花崗岩より多いので、、深成岩とする。

採取場所:高田橋下の河原

図2-2. 花崗岩。酸化ケイ素部分が70%程度を占め、雲母、角閃石が観測されるから。

採取場所:高田橋下の河原

図2-3. 閃緑岩。図2-2に比べて、角ばっており、表面がボロボロである。風化が進んだ可能性があり、図2-2より古いのかもしれない。あと心なしか黒雲母の占有率が大きいので、閃緑岩とした。

採取場所:葉山島

図2-4.  閃緑岩。明らかに花崗岩とは違う!角閃石などの結晶形態が露骨に浮き出ている!この石を偶然見つけたときは、凄く嬉しかったことをよく覚えている。。

採取場所:葉山島

図2-5. はんれい岩。もうほとんど黒。黒の占有面積と、比較的綺麗な球体だったので、掴んできた。

採取場所:望地

図2-6. 安山岩かな。。白い部分が酸化ケイ素だとすると、その領域も広い。ただ、花崗岩などとは違い、黒い部分が下地になっているので火山岩系考えた。黒部分は、雲母とか角閃石かも。

採取場所:高田橋下の河原

図2-7. 安山岩か、玄武岩かな。。白い部分が図2-6よりぐっとすくない。あとベース色が赤褐色なので、雲母、角閃石、長石(紅)が混じってできたのかも。。

採取場所:葉山島

図2-8.  写真だと分かりにくいが、全体的にやや緑っぽい。角閃石や輝石、かんらん石の影響を受けていると思われる。安山岩としておく。 採取場所:大島

因みにだが、火山岩と深成岩の見分けとして、私は、、酸化ケイ素を下地として他の物質が混じっているのを深成岩、そうでないのを火山岩としている。

図2-9. 安山岩かね。。変成岩かな?と思いきや再結晶した感じや、一方向に面が積層している感じなどもないので変成岩は違う。礫岩や凝灰岩かな?と思いきや、下地の黒と同化している感じなので、堆積岩も違う。よって、火成岩であるとし、先の独自判定基準から火山岩とし、白の含有が60%ほどと考え、、安山岩とした!

採取場所:水郷田名

図2-10. 緑色凝灰岩か!? 下地は緑色の砂。火山灰かもしれない。そこに石英が混じっている。この表面がコーティングされている感じなら、接触変成岩かなと思ったのだが、そうはなっていないので、凝灰岩とした。なお、相模川水系では、緑色凝灰岩は有名で、中でも、セラドナイトと呼ばれる稀少石は、綺麗な緑色に輝きます。いずれ紹介します!

採取場所:水郷田名

図2-11. 礫岩か凝灰岩かな? 茶色の緻密な石に、白い部分がポタポタ滴りついた感じ。あ!そういえば、この石は、磁石にくっつきます。茶色部分に明らかに、磁性体が含まれています。

採取場所:高田橋下の河原

図2-12. 片麻岩かな?花崗岩系の石と、砂岩が一部層をなしており、さらに表面がコーティングされているような感じ。

採取場所:葉山島

本日は、以上です。このように、相模川では同じ斑文様でも非常に多様な種類を見ることができます。

自分の感情を揺さぶる石に出会いに、近くの川に足を運んでみたらいかがでしょうか?きっと面白い発見があると思いますよ!!

【本日の動画】相模川水系中津川の水の中

小魚が沢山いました!とっても癒されます!

アライグマ乱入事件

私の実家は、神奈川県相模原市の某所にある。

家は、ちょっとした公園くらいの広さがあり、木々が生い茂っている。

そんな我が家に、二週間ほど前から野生のアライグマが乱入し、潜伏している。

アライグマは、元々日本にいない外来種である。性格は、凶暴で攻撃的、農作物を食い散らかす害獣である。

そんな奴が、潜伏しているのである。。

実家で番犬?のつもりで飼っている柴犬ちゃんが、ホイホイ騒いでいるので、母が様子を見に行ったところ、鋭い爪をもった狸のような生き物が木の上にいるのに気が付き、、すぐさま専門業者を呼んでみてもらい、アライグマだと分かった。( 柴ちゃん、業者さん、ありがとう! )

今、屋敷内に複数の罠をかけ様子を探っている。

また、写真など入手出来たら、また、報告するつもりである。では!

ワクチン接種完了

7月末と8月末で、コロナワクチンを接種してきました。

一回目は、腕が一週間くらい痛かったです。

二回目は、熱は平熱から2℃ほど上昇し、頭痛と倦怠感が凄かったです。

接種したのは、「モデルナ」です。

私の会社は、上記のワクチンを接種できるのですが、二回目の接種による発熱の有無を、20人にそれとなく聞いたところ、例外なく2℃ほどの平熱より高い温度で発熱していました。

このワクチンでは対応できない型が、次々に誕生しては広まっています。

引き続き、「うがい、手洗い、公共の場でのマスクの徹底」をしましょう。

国が何かをしてくれるのを待つのではなく、あなたが国や自分の愛する人たちに何をできるかを考えてください

そうすれば、自ずと「思いやりの心」が芽生え、正しい行動ができるはずです。

この世情で、マスクをしないで外出する…とか、歩きスマホをする…とか、非飲食店ではない公共の場で飲食をする…とか、そんな幼稚で、低級な行動は出来ないはずです。

皆が、利他的な心を持ち、一丸となって対策しない限りは、、このコロナは収束しないように思えてなりません。

頑張りましょう!

固有周波数の簡単な見積もり

電気製品の設計をしているとき、「この製品の固有周波数は、どのくらいだろう?何かの振動の周波数に近くて、共振したりしないかな?」と疑問に思うことがある。

特に、スピーカーを搭載していたり、振動する環境下で使われる製品ならば、尚更である。そんなとき、設計した製品の固有周波数を概算する、多分有効だと思われる簡単な方法を思いついたので、ここに記すことにした。多分、振動体を専門に扱っている技術者ならば、常識も常識だと思う。だって、高校物理程度の知識だから。。

【設計中の製品の固有周波数を概算する方法】

まず、製品の固有周波数とは何か?を少し考えてみる。

製品には、沢山の部品が使用されており、その全てに固有の周波数がある。製品の周波数分布は、それらの各部品の周波数分布の合成である。さて、その製品は、一般的には、ある平面に乗せて使用することが多い。ということで、一般的に製品は、平面との接触面に、「ゴム脚」などの弾性体を配置する。このゴム脚が、製品の自重で微妙に沈み込み、製品の位置が安定する。これは、重りを吊るしたバネが安定する現象と同じである。重りを少し押し下げ、手を離せば、バネは安定位置を中心に上下に振動する。このことから、一般的な製品の振動現象は、まず、外界の物品と一番に接触する弾性体に着目し、その固有振動を考えれば良いと分かる。

では、早速考えてみる。今、下記のような電気製品があるとする。

図1. プロジェクタを平面に置いた状態

先ほど説明した、ゴム脚が、微妙に歪むので、それを誇張して表現してみる。

図2. ゴム脚が製品の自重で変形しつつある様子のイメージ

ここで、運動方程式を立ててみる。運動方向としてZ軸を図2のようにとる。製品重量をM[kg]、微小変形量をz[m]、ゴム脚のバネ定数をK[N/m]とする。

・・・(1)

今、着目しているのは、ゴム脚の微小な弾性なので、場の力Mgの影響は小さいから、無視することにする。すると、

・・・(2)

となる。両辺をMで割ると、、

・・・(3)

となる。ここで、(K/M)は、固有振動数ω[rad/s]の二乗である。ωは、ω=2πf という関係式があるので、、、

・・・(4)

と言う具合に、固有周波数f[Hz]の式が導ける。ところで、図2において、ゴム脚が自重で変形しきったときの変形量をL[m]と置く。設置面からの反発力(垂直抗力)をN[N]とすると、つり合いの式は、、

N=Mg-KL

・・・(5)

となる。ここで、製品が振動するときのことを考える。ゴム脚が変形する瞬間では、垂直抗力N=0と考えられるので、

Mg=KL

・・・(6)

とできる。(6)式から、

・・・(7)

と近似できる。この式を、(4)式に代入すると、、

・・・(8)

となる。電気製品の設計現場では、一般に、単位は、mよりも、mmをよく使うので、単位変換をすると、、

L:ゴム脚の変形量[mm]

・・・(9)

と言う具合に、固有周波数が求められる。(9)をみると、製品重量Mやバネ定数Kが消えている。従って、単純に、ゴム脚一つの変形量Lのみに着目するだけで、製品という系の固有周波数を概算することができる。

ここで、こんな近似使いまくって、計算結果が信頼できるのか?と思われるかもしれないが、、ここでは、「想定使用(試験)下の振動条件と、計算で求めた系の固有周波数が近いかどうかを知り、設計方針を立てることを目的としているので、近似計算の結果で十分」だと私は思っている。設計方針というのは、例えば、「固有周波数を概算して、それが振動条件の周波数に近ければ、、ゴム脚の硬度、形、大きさを変えたりして、Lを調整しよう。試作のときに検証できるように、複数パターン作っておこう」という思考のことをさす。

電気製品の設計の現場において、製品の固有周波数は、恐らく、やってみないと分からないという感じが多いと思う。しかし、やってみた結果、悪い方に転んで焦るよりも、ざっくり予測して、複数パターン準備しておく方が、良いと思うのである。是非、活用に向けて一考いただけたらと思う。

【本日の動画】河岸段丘から相模川に流れ落ちる水と音

滝とは言いませんが、激しい流れです。その姿を見て、音を聴いていると、雑念が消えていくような、そんな感じがします。自然に触れることの素晴らしい効果の一つだと思っています。