実家と近所の植物の写真をUPします。
撮影カメラ:ZR-1600







花って、不思議な形をしていますよね。物心ついたときから当たり前のようにあるので、改めて考えることが無いですが、見れば見るほどその形の必然性が分からず戸惑うと同時に、その形の奥ゆかしさに心が和まされます。。。

フキノトウが茎を伸ばしていました。後1W早く気が付いていたら、天ぷらにできたものを・・・惜しいことをしました。
実家と近所の植物の写真をUPします。
撮影カメラ:ZR-1600







花って、不思議な形をしていますよね。物心ついたときから当たり前のようにあるので、改めて考えることが無いですが、見れば見るほどその形の必然性が分からず戸惑うと同時に、その形の奥ゆかしさに心が和まされます。。。

フキノトウが茎を伸ばしていました。後1W早く気が付いていたら、天ぷらにできたものを・・・惜しいことをしました。
何かを作るときに、皆さんは、まず何から考えるであろうか?作ろうとしている物を漠然と頭に思い描き、すぐに、ポンチ絵を描いたり、CADを動かしたりしていないだろうか?今日は、私が新人時代に当時の上司から厳しく指導を受けた内容を紹介する。
今までの経験から、現状、「所望の機能を果たす、形、構造、システム のこと」だと考えています。
よって、物作りとは、「実現したい姿があって、それを叶える仕組みを考えて明確にし、実際に形にすること」だと、考えているわけです。
【物作りの3STEP】
① 実現したい姿 の明確化
② 具体的な仕組みを考え、答えを出す
③ 実際に形にする
私の経験上、上記を一つでも怠ってできた対象は、何らかの欠陥を抱えています。例えば、機能を十分に満たせていないとか、材料を買ってきて作ってみたけど使い物にならないとか。。。絶対に、何か物を作るときは、アートするときは、①から③を紙などに書き出し、紙面上で完璧にしてから作ってください。
企業での機構設計も同じである。まとめると下記のような感じになる。

①に相当するのが「要求仕様の整理」である。料理やDIYでは、作りたい物の姿を最も明確に持っているのは作る人自身なので、その人が分かっていれば良いのだが、企業ではそうはいかない。製品が世の中で使われる姿を最も明確にしているのは「企画部」である。よって、彼らの想いを明確にし、設計者として咀嚼(ソシャク)し、企画部と合意をとる必要がある。
この企画部の要求事項を咀嚼するときに重要になるのが、彼らの想いをまとめた書類である、「商品企画書」「設計仕様書」である。また、製品に求められる安全性が色んな規格で規定されているのだが、対象製品に対して必要な規格をまとめた「製品安全性規格書」も完璧に理解して、要求事項の中に盛り込まなければならない。これが欠けていると、認証機関のテストに合格しないので、出荷できなくなってしまうのである。注意が必要である。
②に相当するのが、構想設計と詳細設計である。ごちゃごちゃ色々書いてあるが、要は、実現手段の明確化とそれが要求事項を満たしていることを論理的に確認する工程である。「紙上試作」、「パソコン内試作」ということもある。ここで、製品や部品の完成度の90%は決まるので、徹底的に行う。ただし、とても疎かにする人が多いです。一部の例外的なエンジニアを除いて、それはやってはいけません。※
あれ、③は?と思うかもしれませんが、②までが完璧にできていれば、後は加工メーカー様と打ち合わせをして完了です。その打ち合わせも、②における詳細設計の段階で、例えば、加工精度、金型のPL、勾配設定、公差計算、強度計算などがしっかりされていれば、特に混乱もなく終了です。逆に、これが曖昧だと、工場に行って何度も立ち会って、加工条件を取り決めてくる、設計変更を繰り返すなどが発生します。注意が必要です。
企業での機構設計では、要求仕様の整理 と 構想・詳細設計 が最も大事です。全力で取り組みましょう。
※ 一部の例外的なエンジニアについて
これは、紙上試作やパソコン内試作が、全て頭の中の「思考」のみで完璧にできてしまうエンジニアのことです。書道は、楷書 → 行書 → 草書 の順に進んでいき、紙に何枚も何枚も書き、やがて平面をみれば何処でも書を想うようになり、最終的には空をみて書を想うようになれば、道が極まると聞いたことがあります。ここでいう一部の例外的なエンジニアとは、エンジニア道を極めた達人のことなのである。
設計者として仕事をしていると、資材、ベンダー、工場とのやり取りは必須である。各設計者は、それぞれの対応に手一杯になり、中々全体像が見えなくなることがある。そこで、今日は、設計者が、部品の設計を行い、工場に納品させるまでにやるべきことを整理したので、それを紹介したいと思う。
語ることは、ほぼない。下図の通りである!

①は、設計者が部品の設計をする際に、あらかじめ想定しておくべき事項である。その会社でも、設計者は設計思想を「設計書」にまとめる。そこには、要求される事項と、それをどのように実現させるのか?QCDはどのくらいか?が根拠をもって記載されている。
よって、その中の、C(想定コスト) や D(想定リードタイム)を資材調達に連絡する。必要に応じて、打ち合わせを行う。資材は、この情報をもって、ベンダー調査を行う。この際、過去実績の有無というのも重要な要素になってくる。(②)
③④は、資材がピックアップしてきたベンダーに対して、設計部がコスト回答が筋の通ったものであるかどうかを確認し、資材に設計が回答する段階。この後、資材内で経営状況なども考慮して最終決定され、ベンダーに通達される。(⑤)
この後は、ベンダーと設計部との打ち合わせが行われる。図面をもとに、精度、加工方法、日程、コストダウン交渉が行われる。ベンダーは、実際に試作型を作ったりして試し打ちを行うので、設計者も必要に応じて立ち会いに行く。徹夜もしなければならないことがあります。(⑥)
その後、設計立ち会い者とベンダーで合意がとれた物、または、ベンダーがこれで図面通りだ!と思うサンプルが、設計部に送られてくるので、その確認を行う。これを、「検収」という。(⑦)
検収OKなら、それを資材に通達( 急ぎなら、ベンダーにも同時に )し、資材からベンダーに金型費の支払いが行われる。(⑧⑨)
こうして、一通りの部品の量産体制が整い、工場に出荷される分の生産依頼を資材がベンダーに依頼をかけ、工場に指定数量の部品が納品されるのである。(⑩)
部品一つ作るにも、これだけのやり取りが生じるのである。ソフト設計者などのように、パソコンだけで解決はされないのである。計算、時間、莫大なコスト がかかるのである。
昨年の、高校生男子がなりたい仕事ランキングの二位が、機構設計者だったとのことだが、「下町〇ケット」に影響されすぎではなかろうか?作中でも、平気で徹夜してたけど、、、36協定なんかないぞ?それやってたら、物できないぞ?会社つぶれるぞ?あんな美男美女いないぞ?そもそも出会いないぞ?ということを肝に命じて、それでも物作りで日本を変えたい!世界を変えたい!と思う人がやるべき職種である。
その覚悟がない人は、ソフト設計者などになり、計測系、管理系、システムインテグレーター などに入るほうが、幸せだと思う。。。
ではでは。。。
機構設計者として企業で働いていると、設計仕様に対して疑問を呈することが多々ある。その多くは、設計優先度を立てられないような物についてである。
そんなとき、私は、企画者に質問に行く。その要求事項の優先度を確認するために。。。
すると、多くの企画者は、「分からない」「試作品ができてから考えようとしていた」などと言う。要は、分析できていないことが浮き彫りになるのである。
世の企画職の方に、機構設計者として申し上げたいことがある。
それは、
「要求事項は、必ず、重要度を数値を持って示してほしい」
ということである。
なぜこのようなことを言うかというと、そうしないと具体的な設計が進まないからである。要求事項の中には、多くのトレードオフがあり、そのパワーバランスを考える際の指標がないと、材料選定も構造も定まっていかないのである。
例えば、プロジェクターのような電気製品でいえば、「 インターフェースは10種類備えること(もちろん同時差し可能) 」「光出力をX[lm]以上にすること」「片手で持てるようにすること」「デザインの観点から投影口以外の開口はなくすこと」「とにかく小さくすること」などという無茶が平気で出される。
多くの企画者は、これらの要求事項を仕様書にまとめて提出したら、仕事終了とでもいった感じで定時帰りをする。しかし、どんな馬鹿がみても、この要求事項は互いに矛盾をしているのである。
そんなときに、この要求事項の何よりもこれが大事!次はこれ!というのが書いてあれば、機構設計者は、設計方針が立つので救われるのである。
上記の例でいえば、
優先度1:光出力をX[lm]以上にすること
優先度2:とにかく小さくすること
優先度3:インターフェースは10種類備えること(もちろん同時差し可能)
優先度4: デザインの観点から投影口以外の開口はなくすこと
優先度5: 片手で持てるようにすること
などという感じである。このように書いてあれば、機構設計を行う際の「軸」ができるのである。そして、関係者にレビューをする際にも、企画書にのっとった設計思想であることが伝わるので、企画者は勿論のこと、設計の次工程である工場関係者や営業の方にも、透明性のある開発説明ができるのである。
このとき、企画書に優先度が書いてないと、設計の軸が人によって、チームによってバラバラになるので、「そもそも論」が勃発するのである。そして、その光景をみた、工場関係者や営業は、「まだ自分たちの要求は通るかもしれない」などと考え、その場で言いたい放題を言うようになる。そして、それを見た企画者は、(自分たちが営業へのヒアリングを怠った非を出さないために)その言葉を議事録に残し、設計仕様書に追加をするのである。
この侃々諤々(カンカンガクガク)とした議論は、無駄ではないだろうか?そして、それにその皺寄せが全て機構設計者にきていることがご理解いただけたであろうか?さらに、そんな要求全てに答えられる人はいると思うか?(答えられません)
こうして出来上がった製品は、開発日程の中で出来たなりの物にしかならず、構造的に無理が生じるために問題がいくつも残り、小さな爆弾を抱えたままお客さんの元に出荷されるのである。そして、機構設計者たちは、その爆弾の火消しに追われ、しかし、それはモグラたたきのようなもので、一つを消したら、別のところから火が…となるのである。また、多くの企業では、コストダウン活動をしなければならないので、品質が低下し、消した火がまた出てくることも容易に想像できる。。。このように、機構設計者は疲弊し、心労を負い、過労死する者もでるのである。。。これ全て、企画の怠慢と無能ゆえの現状である。
長く機構設計者として働いてきた者として、会社と企画者のあるべき姿を下記に記す。
・企画が無能な会社は、良い製品を作れない。
※良い製品:ウリが明確で、それに即した無理のない形状をしている製品。
・お客様に提供した姿をイメージし、言葉にできない企画者は、不要である。
※ 部長が!社長が!などと言っているような人は、向いてないです。
・会社は、企画にこそ「統計学」と「分析能力」にたけた優秀な人材を置くべきである。
そして、要求事項を数値で語ってください。それが製品のQCDを満たす近道です。
・企画者は、まとめた要求事項を、分析力をもって優先度をつけられなければならない。
・要求事項収集の際は、市場、営業、開発へのヒアリング、または打ち合わせは必須である。営業や開発から、相談を持ち掛けられるまで動かないような者は、不要である。
・統計学のスペシャリストであるべきである。
統計学に疎い企画者は、「企画に統計学を使うのは古い」「データは好き勝手に作れるから意味がない」などと生意気なことを言う。それ、何十年も前のおっさんと同じ頭ですよ!人類の宝とでもいうべき天才たちが作ってきた技術を、天才でもない企画者が貶せるわけないでしょう。古いと思うのは、あなたが理解して使いこなせないからです。データが好き勝手に作れるというのは、アベコベです。データは嘘をつかないです。ただ、解釈する人が理解できず見抜けないだけです。
統計学を日々学び、実践してください。サンプル数が少なければ、少ない数から推定することもできるはずです。また、少ない数でも確率的にあり得るあり得ないを判定できることも沢山あります。行動してください。
企画、設計、営業は、物作りの三大重要部署です。多くの会社では、設計に多くの皺寄せが来てしまっています。企画と営業は、今一度、自分たちのあるべき姿を見直しましょう。そうしなければ、海外勢に負け続けることになります。
今年もやってまいりました。花粉症のシーズン…
目、鼻、皮膚がつらいんですよね。。。
昨年までは、事前に病院に行き、花粉症の薬を処方してもらっていました。しかし、今年は自力で何とか直そうと色々努力をしています。その結果、いくつか効果を確認できたものをレビューします。。。
アレルギー反応の一種です。人体の多くの生体反応は、「鍵と鍵穴」の関係で引き起こされます。アレルギー反応を引き起こす鍵穴に、鍵である花粉(人によって異なる)が入ると、花粉症が起こります。
一般的には、
・アレルギーを抑える薬を飲む。
・注射
・そもそも花粉に触れない
でしょう。私もそう考えて、毎年色々試してます。。。
花粉症の薬としては、過去、私はアレロック、アレグラ、クレアチンなどを処方されてきました。それぞれ、中々良い感じですが、副作用があって嫌です。眠くなったり、喉が渇いたり、頭の回転が明らかに鈍くなったり…
そこで、今年は別の方法をとることにしました。
まず、「そもそも花粉に触れない」を極力意識することにしました。
例えば、下記のようなことをしています。
・マスク+抗菌ガーゼ
・花粉眼鏡
・花粉&細菌バリアースプレー
・外から戻ったら入口で服を払ってから家に入る
・外から戻ったら埃を払った服に、必ず花粉を落とすファブリーズをかける
・帰宅したらシャワーを浴びる
・加湿器により湿度を60%以上にする
これにより、マスクや眼鏡をしている限り、花粉症の症状は起こっていません。
次に、薬ですが、頭の回転が鈍るような気がする、とかかりつけのドクターに言ったら、漢方を試すことになりました。今年は、小青竜頭 という漢方を試しています。食後2~3時間後に飲むと効くという、若干、扱いにくい薬ですが、結構いいです。
こんな感じで、今年は日常の生活を対花粉に備えたことで、花粉症の苦しみがあまりなく、日々を迎えています。
ところで、皆さんは、「マスク+花粉眼鏡」ができないと思っていませんか?というのも、普通につけているだけだと、くもって視界が奪われます。そこで、ちょっとしたコツを伝えたいと思います。
まず、花粉眼鏡を用意します。これに、「くもり止めクロス」を使って、眼鏡の内側をふきます。
次に、マスクの上から花粉眼鏡をします
最後に、呼吸を完全鼻呼吸にします。
これだけです。くもり止めクロスだけで眼鏡が本当にくもらなくなります。これは、界面活性剤がしみこませてある布です。眼鏡の表面を息で少し濡らし、界面活性剤を均一に広げます。こうすると、息がレンズにかかっても油が水を弾く原理で、レンズに水滴がつかず、くもらなくなるというわけです。
ただし、絶対くもらないかというと、そんなことはないです。花粉眼鏡のように目周辺の密閉度の高い眼鏡は息(=水蒸気)が外に出ていきにくいの、界面活性剤では退けきれないほどの水分がレンズ周辺にあふれ、くもります。
そこで、眼鏡をマスクの上にのせ、息が眼鏡の外に出ていける空間を意図的に設けるわけです。さらに、鼻呼吸にすることで、マスクから吐き出される一度に吐き出される空気量を少なくすれば、マスクから眼鏡外までの空気循環が追いつき、眼鏡がくもらなくなります。
是非、やってみてください。