外が暑いので、のんびり近所を散歩してきました。
私の実家の近くには、10kmほど離れたところに、相模川という大きな川があります。この川沿いには、主に生活用水用の溜池が点在しています。地元では、「ヤツボ」と呼んでいます。
何故、川があるのに生活用水用の溜池などを作るのか?と疑問に思う方もいるかもしれません。これは、川の近くで生活することを考えれば納得できます。
まず、通常、川の横には住みません。いや、住めません。雨が降ったときは、水が増水して、流されてしまうからです。特に、大きな川はなおさらです。そこで、川から離れた高台に住みます。
ここで、高台に住んだのはよいが、水が必要になったときに、いちいち川まで下りて行くのは、面倒ですし、危険です。雨で川が増水していたら、正直、水を汲むのは難しいです。
そこで、高台にある居住地区で水を得る方法を考えるわけです。高台で水を得る方法としては、一般に下記があるでしょうか・・・
① 井戸を掘る
② 水を溜める
ex)
・雨水を溜める
・湧水を溜める
・川を堰き止めて水を溜める
さて、相模原市のあるヤツボは、このうち、「湧水を溜める」でできた、水溜です。なお、私が学生時代によく行っていた、東京都八王子市の長池公園の築池は、「雨水を溜める」で作られた溜池です。
ヤツボは、昭和の中頃まで10か所ほどあったそうですが、今では4か所ほどしかありません。枯渇したり、利用価値がなくなり埋められたりしたのが理由だそうです。。。
水は、命を育む貴重なものです。特に、飲み水が湧き出る箇所は、古来より神聖な場所として崇拝されてきました。以前紹介した、有鹿神社奥宮の御神体も湧水です。。。このヤツボも、行くと、小さな祠があり、龍神や龍蛇神が祭られていました。。
暑い季節、ヤツボは、心地よい水の音で心を癒し、その水の流れで程よい涼を与えてくれます。。皆さんの身近にも、きっと溜池があると思うので、是非いってみたらいかがでしょうか?
※ 蚊が多いかもしれないので、虫よけは必須です!下の「古清水上組のヤツボ」では、虫よけなしで突撃したので、撮影中にえらい目にあいました😵
【本日の動画】