「駅近くにない学校」について

私は、学校は、社会に役立てるための知識・知恵・精神性を養うために通う場所であると思っている。

「読み書き計算」という基本的な技能を元に、様々な学問に主体的に触れ、問題意識を持ち、自分なりに答えを導く、、こうしたことをする場所だと思っている。

特に、大学や専門学校は、そうである。

さて、話を少し変えるが、、人は何かに問題意識を持ったとき、まずどうするであろうか?

調べたり、試したりするであろう。

そのため、学生なら、大学図書館や研究室に行ったりするであろう。

自宅にいて、ネットの情報や、仮説推論を行うだけでは不十分なはずなのである。

そんなとき、自分の所属する学び舎が、近くにあったらどうであろうか??

やる気を維持しながら、直ぐに行動するであろう。

しかし、逆に行動したいときに、それができる場所が家から遠かったらどうであろうか??めんどくさいなー、、、次、何か用事があるときにやろうかなーという感情が芽生え、結局ヤラナイ姿が想像できないであろうか?( 私は、多くの人は、高い確率でそうなると思っている )

ところで、学校は、自分の家の近くにあるとは限らない。大学などは、まさにそうである。

そうしたとき、せめて「駅」から徒歩10分圏内に学校があれば、比較的、行動のモチベーションを維持したまま家を飛び出すことができるように私は思う。というのも、日本の首都圏を走る電車の多くは、海外に比べ時間に正確で本数も多いので、行動計画を立てやすいからである。これが、バスだと、日々の交通事情の影響を直接受けるので、行動計画が狂いやすい。よって、バス通学は、行動計画の修正を高い頻度で求められるので、だんだんと通学が面倒くさくなってしまう。よって、学校に行きたくなくなる。

直接的であれ、間接的であれ、通学事情の影響を受けて行きたくなくなるような学校なんて、悲しすぎる。なにより、当初の学びの目的を達成しにくくなってしまう。だから、私は思うのである。学校に通うならば、「家の近くに良い場所があるならそこ」が最良、それがダメなら「せめて駅の近くにある良い場所」を選ぶべきだと思うのである。今は、リモート学習が主流になりつつあるが、学びには、「現場で、自分で、実際に何かを試すこと」は絶対に欠かせない。どの学問でもこれは同じである。だからこそ、学校は、直ぐに行けたり、行動計画が立てやすくて意欲が損なわれにくい場所に行くべきだと思うのである。

毎朝、都心のとある大きな駅を通るとき、どこかの大学か専門の学生さんが、大名行列を作っている。どうやら耳に飛び込んでくる彼らの会話から、学校までは渋滞しなくても15~20分くらいかかるみたいである。だから、歩いて行くような距離ではない(時速40km/hでバスが走行したとして、少なくとも1/4hかかるのだから、10kmは離れている)。あなたは、こんな学校に通いたいと思いますか??

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