昔からやっているこの番組、結構人気があるらしい。
私の祖母も母も、親戚も、友人の親たちも、良く見ていた(る)のを知っている。
私は、子供の頃から、何となく雰囲気が好きになれず、嫌悪感をもってこの番組を眺めてきたが、食わずきらいも良くないと思い、この前じっくりと見てみた。結果、この番組の人気の秘密は、これが、アダルトビデオと本質的に同じ、性的欲求を刺激する、麻薬的要素にあると確信した。少し説明する。
この番組は、新婚さんが、司会者二人とカメラの前で、自己紹介し、なれそめと近状を語る番組である。どのカップルも、肉体的に何を行ったか、どのような反応があったか、お互いに何を考えて、どうしたかを、ストレートに語る。自分たちの恥部を赤裸々に披露する、それだけの番組である。
一方、アダルトビデオもまた同じである。それは、女優と男優が、人の、、子供でも知っている最も神聖にして恥ずかしい肉体の一部をさらけ出し、尊くも人目を忍んでする行為を派手に披露する、それに特化した企画である。
どちらも、「肉体の恥部をさらけ出す」という点で、同じなのである。
違うところと言えば、それが言葉で伝えるか、映像で伝えるかという、情報伝達の種類である。
本質は、同じであるのである。
さて、人のなれそめ、それも、恋愛ABCを聞き、一緒に笑う行為は、、「無意識に口説き口説かれ、キスをしキスをされ、性行為をする」を追体験することと等しい。つまり、私の祖母も、母も、親戚や友人の親たちも、学校の先生も、この番組をよく見ている人は、この追体験をしたいから見ているのである。つまり、この人たちは、恋愛や性行為がしたいと思っているから、この番組を毎週必ずみるのである。
いや、恋愛や性行為をしたいというのは、動物の最も根源的な本能なので、それを否定するつもりはない。ただ、いくつになっても恋や性を渇望する気持ちは衰えないことへの驚きと、、、趣味嗜好の表現が自分の欲求を示しているという自覚がない人が多いことへの驚きと、、、があっただけである。
我々人間は、本音と建前を意識して生きなくてはならないのだが、、建前を言っているつもりで、本音を気取られないように、注意しなければならない、、、と、今日のこの気づきから、私は学んだのである。
【本日の動画】本能
小学校の頃、これを偶然見て、凄くドキドキしたのを覚えています。今でいうリビドーだが、当時は表現しようのない衝動に困ったものです。好きと言う番組、本、映画、音楽、服、、、人に知られたくない本能、恥部を悟られないように、よく考えてから表現しましょう。。